★実は発生件数が増える秋!
秋になって少し涼しくなると、秋風邪が流行しています。
朝起きたら急に「あれ?喉が痛いな…」なんて感じで、乾燥で喉を痛めてからの風邪を引いてしまうかたも多いと思いですよね。
実は秋というのは、風邪以外にも様々な病気になりやすい時期であるということを知っていましたか?
【秋になりやすい病気】
・秋風邪
気候の変化が著しい秋はは、身体がその変化に追いつかず免疫力が低下してしまいがちです。
また、夏の疲れが溜まったまま秋に突入してしまうと、なお秋風邪を引きやすくなります。
また、秋は夜間と日中の温度差が激しくなるので空気の循環や対流が悪くなり、汚い空気が地上付近に停滞します。
それによって喉が荒れてしまい、菌が体内に入りやすくなってしまいます。単純に夏に比べて乾燥しだしてくるので、それによって喉を痛めやすいというのも挙げられますね。
・花粉
秋ならではの花粉も発生します。ブタクサやヨモギなどは秋に特に発生しやすい花粉のため、秋に体調が急に悪くなったという方は花粉症を疑ってもよさそうです。
このように、秋になりやすい病気が多い中で、今回取り上げるのが「食中毒」です。
「え、食中毒って夏に気を付けなくてはいけないものではないの?」そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。
実は食中毒の発生件数が一番増えるのは夏ではなく秋の季節だったんです。
秋の食中毒は夏のように、気温や湿度に関係しているだけでなく、皆さんが楽しむ行楽が大きな原因となっています。
今回は秋に注意が必要な食中毒の原因と、行楽の際の注意点をご紹介致します。
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★秋注意が必要な食中毒の原因
そもそも食中毒といっても様々な種類があります。
食中毒とは、有害物質や有毒な微生物等に汚染された飲食物を摂取する事により、引き起こされる下痢、嘔吐や発熱などの中毒症状のことを指します。
原因物質によって細菌性食中毒、ウイルス性食中毒、化学物質による食中毒、自然毒による食中毒等に分類されます。
よく夏に食中毒が増えるというのは細菌性の食中毒です。
細菌性の食中毒の原因である、細菌類は高温多湿を好むので、湿気の多い暑い時期に発生しやすくなります。
つまり夏ですね。
よく夏に温かいところに置きっぱなしにした食材は危ないというのは、こういったことが理由に挙げられます。
そして秋から冬にかけて発生する食中毒は何かをいうとウイルス性の食中毒です。
ウイルス性食中毒は、ノロウイルスに代表されるようなものです。
ウィルスの感染によって身体に不調が起こります。
秋は日中と夜の寒暖差が激しく、細菌性とウイルス性どちらの食中毒にも注意が必要です。
【秋の食中毒の原因】
〈食材の調理不足〉
カンピロバクター菌やサルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌などは、食肉や魚介、卵の加熱が十分でない時に発生します。
秋は行楽シーズンで、バーベキューや外で調理をして食べる機会というのが多くなります。
その際に、しっかりと食材を加熱せずに口にしてしまうことで、食中毒になってしまうと言われています。
〈煮込みものを温めずに食べてしまう〉
カレーや煮物などは行楽シーズンではよく食べられるものですよね。
こういった煮込み料理にも注意が必要です。
ウェルシュ菌という細菌は煮込み料理を大量に作って、常温で保存した時に発生する菌で、そのまま食べると食中毒を引き起こします。
夏は注意してすぐに冷蔵庫に入れますが、秋になると「涼しくなったから大丈夫かな」と常温で保管して、食べてしまうことで食中毒を引き起こします。
〈季節の野菜の自然毒〉
秋は旬を迎えるキノコやふぐにも注意です。
食中毒を起こすキノコは、ツキヨタケ、クサウラベニタケ、テングタケなどです。
また、ふぐによる食中毒は致死率が高く、素人判断での調理は禁物なので、必ず専門家の立ち合いが必要になります。
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★食中毒を防ごう!!行楽の際に注意すること
秋の行楽が食中毒を引き起こす可能性があるということがお判りいただけたかと思います。
とはいっても、運動会やピクニック、バーベキューと秋にしか楽しめない行楽を楽しみたいですよね。
そんな時に食中毒を予防するために注意することをご紹介しますね。
厚生労働省が発表している食中毒を予防するガイドラインにはこの3つが載っています。
それは「つけない」「増やさない」「やっつける」です。
行楽シーンに当てはめてみてみましょう。
①つけない
手には様々な細菌がついています。
まずはそれをしっかり洗い流してあげることが大切です。
【手を洗う場面】
- 調理を始める前
- 生の肉や魚、卵などを取り扱う前後
- 調理の途中で、トイレに行ったり、鼻をかんだりした後
- おむつを交換したり、動物に触れたりした後
- 食べる前
特に外でバーベキューをする際は、テーブルやいすなどにも細菌が沢山ついており、それを触った手にはさらに細菌がついてしまいます。
調理担当とテーブル担当を分けるなど工夫をして、食材を触る人は入念に手を洗うことが大切です。手洗い場が近くにない、という際はウェットティッシュやアルコールスプレーを用意しましょう。
また食材の加熱不足は食中毒の原因となります。
生の食材を触るトングと食べる用の箸はかならず分けるようにしましょう。
②増やさない
細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になります。
お弁当を持ち運ぶときなどは必ず保冷剤を入れるなど10度以下に温度を保つようにしましょう。
10度以下でも、増殖がゆっくりとなるだけで、止まるわけではありません。
なるべく早めに食事をするようにしてください。
また、バーベキューなどに持っていく食材は、新鮮な食材が一番です。
自宅の冷蔵庫で何日間か保管したものは、菌の増殖が進んでいるのでオススメできません。
③やっつける
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅しますので、肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安全です。
特に肉料理は中心までよく加熱することが大事です。
行楽シーズンの食中毒は加熱不足が原因なのが多くみられます。
中心部を75℃で1分以上加熱することを目安してみてください。
外で食べる際は、加熱しすぎて損はないですよ。
秋は沢山の旬の食材があり、外で食べる機会も多くなります。
外で食べることはとても気持ちよく、心も体もリラックスできます。
是非、食中毒予防をしっかり行って、楽しい秋の行楽シーズンを過ごしてくださいね。
(参考)
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